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水景ノ共生作法
敷地はかつて「名古屋の台所」と呼ばれ、漁村として栄えた名古屋市下之一色。大雨や台風時に堤防の決壊が多発し、街を支える水産業は水害を受けるたびに衰退していった。
しかし、水辺への畏怖から堤防を築くことは、街と水辺のポテンシャルを失うことにつながる。
そこで、堤防の工法を組み合わせ、水制・減衰・消波・遊水と段階的に機能を分け、インフラとしての機能を担保しながら水位変化を受け入れる街と河川の新しい共生作法を提案する。
河川の水位から6段階のフロアレベルを操作することで、水位変化を契機に地域住民、水産業者、宿泊・観光者の3者が関わりあう。
津波の遡上後にはスケルトンだけが残り、地域住民がスケルトンに寄生するように増改築を繰り返し、再起していく。
水辺を引き込み、街と河川をつなぐことで水位変化を暮らしの一部に取り込むことで、水害をポジティブな体験へと転換する。
第24回JIA東海学生卒業設計コンクール 佳作
福岡デザインレビュー2017 72選
NAGOYA Archi Fes 2017 中部卒業設計展 優秀賞、田中元子賞、武藤圭太郎賞、模型賞
近代建築 全国大学建築系学科卒業設計優秀作品集 卒業制作2017掲載
MEMBER:田淵 隆一